舞台用語辞典「」行

丸物(まるもの)
360度、どこから見ても、ちゃんとした大道具。
立ち木とか、鳥居とか、あまり丸くないものの方が多い。
こんな大道具を見ると「この芝居は、金がかかってるな」と思う(だからどうした)
見きれ(る)
舞台上で、客席から見えてはいけない物が見える事。
小劇場などで見切れのない舞台セットを作ろうと思うと、まるで迷路のようなセットが出来あがり、役者達が舞台裏で道に迷っている。時々それが原因で出トチリしたりする。
水引(幕)(みずひき(まく))
緞帳の直前にある一文字幕のこと。
本来は舞台の開口高を調節するための物だが、会館打ち合わせや、スタッフさんとの打ち合わせで、文字と呼ばずに水引と呼ぶと、「おお、こいつ、出来るな」と思われ、打ち合わせがスムーズに進む事もある、とても便利な幕。
文字(幕)(もんじ(まく)) 一文字幕(いちもんじまく)
舞台上部を上手から下手まで横切っている幕。
漢数字の一に似ている事からこう呼ばれる。省略して文字(もんじ)と呼ばれる事の方が多い。
略した場合は舞台前から1文字、2文字と呼ぶが、略さない場合第1一文字、第2一文字、とちょとややこしい。
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